概要
ジャンル:推理
総プレイ時間:6時間(全エンド)
ターゲット:本格推理ゲームがやりたい人
このゲームのあらすじ
「この鍵は登録者の指紋、静脈、体温を瞬時に感知して、鍵の開閉を行えるようになっている」
かつて、謎の殺人鬼が猟奇殺人を繰り広げたと噂される廃寮。
仙台S高専の映像制作愛好会に所属する8人の男女は、高専祭で上映する映像作品を撮影するため、夏休みを利用して、その廃墟と化した社員寮へと合宿に向かった。
ところが、合宿2日目、メンバーの1人が惨殺されたことで事態は一転。
生きている人間にしか施錠できない密室の謎――。
そして、次々と起こる血みどろの不可能犯罪に、主人公は立ち向かうことができるのか。
……という、推理系ノベルゲーム形式のアドベンチャーゲームです。
評価
難易度:★★★★★
ユーザーフレンドリー:★★★★☆
おすすめ度:★★★★★
前回の犯人はまだ寮の中にいる!!のレビューの時にも語ったが、
フリゲで本格ミステリーというのは本当に希少でこのレベルのクオリティのものはほとんど無いと言っても過言ではないだろう。一応前回の引用↓
フリゲ界で本格推理ゲームと言うのは珍しい。というのも、推理ゲーと言ってもどこかしらに特殊能力があったり、オカルト的な現象が多分に含まれているゲームの方が圧倒的に多いのだ。そんな中、このゲームはその手のものには頼らない、至って現実的な設定のもとで繰り広げられる正統派推理ゲームである。
自分の記事より
そして前回よりもパワーアップした推理の難易度、キャラクターの数、被害者の数、そして今回は自由時間などが設けられており…クリアまでの道のりがあまりにも遠く険しい道のりとなっている。ということで今回も難易度は鬼の★5。攻略サイトまで見てもなおずーっと分からずに考え続けて知恵熱が出るかと思った。ユーザーフレンドリーは今作もまたヒントらしきものがあるが、やっぱり最後の最後トゥルーを目指すには今一つ足りないヒント。というか筆者もたまたまクリアしただけで、実は真相は分かっていなかった。(あてずっぽうもはなはだしいが全パターンを試した)そして真実が解き明かされた時…筆者はそりゃもうたまげたものだ。ということでユーザーフレンドリーは★4つ。もう少し…そうもう少しヒントが欲しかった…。おすすめは今作も圧倒的★5つとなる。というのも、まず冒頭で語った本格推理ミステリーであるということ、そしてエンディングが複数あること。(作り込みがすごい)さらにさらに、展開によってはトリックも●●も異なり、クリア後はその裏側を見ることも出来るということ。さらにさらにさらに!!トゥルーエンドが見られたら、おまけ要素でまた更に謎を解くことが出来る!これは推理や謎解きが大好きな人にとってはたまらない作品だろう。唯一残念な点と言えば、トゥルーエンドを辿るためにはちょっとした運要素が混じって来るということ。どんなに推理力が高くても運が悪けりゃトゥルーには行けない。まあ探偵なら運も味方につけなさいよってことだろう。あと、小さい違和感に気付けるかどうかも鍵となる。色々な衝撃をはらんだこのゲーム、キミは解き明かすことができるだろうか。